デザイン
2000年代に入り，デザイン（意匠面）により重点を置くことで当社のクリエイティブなアプローチがさらに強化されました。高品質なデザインは技術的なメリットをももたらすとも言えます。現代的なインテリアに合わせることで，当社のハイエンドHiFiスピーカー製品はライフスタイルを彩るものとなりました。いわば美学の面から音をいかに伝えるかを学んだ局面でもありました。
Focalにとって，デザインとは単に形態の美しさのことではありません。デザインは音響的な面での改善にも貢献するものと考えています。優れた工業デザインとは技術と美を組み合わせる力をもつものです。デザイナーとエンジニアは，使用される場所と製品ジャンルによって想定された環境を完璧に反映するようなイノベーションを起すべく，共同作業を行っていきます。
音に貢献するデザインとは
デザインのあらゆる点において制約はありません。目に見えるもの全てが音響環境の改善に役立ちます。底面の形状，エンクロージャーの形状，内部の部品配置，材料の選択，スピーカーの内容積，外観のディテールなど，全ての要素がサウンドステージの拡大に寄与します。
デザインによるソリューションの提供というチャレンジの１つは小型化です。内部の電子回路が大幅に増加している自動車に組み込む内蔵スピーカーや，設置する製品に対し制限の多い狭小環境用の埋め込み型スピーカーなどがそれに該当します。
最適な材料選定
スピーカーユニットやスピーカーシステムに使用する材料の選定は，物理学的な音響法則に則って行われなければなりません。また，材料選定はターゲット特性によって決定されます。スピーカーを作るためには複数の材料が必要となります。 ツィーターにはベリリウム，チタニウム，マグネシウム。スピーカーユニットの振動板にはスポンジ、リネン、アラミド繊維やリサイクルカーボン、ポリグラス。優れた減衰特性を持つ高密度圧縮合板はスピーカーエンクロージャーには理想的な材料です。さらに突板によってスピーカー全体が美しく仕上げられます。
比類なきスタイル
現代的であると同時にタイムレスなデザインが、創造性豊かな当ブランドのアプローチを彩ります。Focalの革新はテクノロジーを越え、美と機能性へと拡大。厳格なライン、際立つ、あるいは控えめな仕上げ、完璧を追求した形状。テクノロジーと洗練された資材を融合させ、比類なきアイテムを生み出すことが、弊社のアイデンティティなのです。
多彩で現代的なFocalの製品は作為的でなく、独創性豊かな真のラグジュアリーを体現しています。ディテールのひとつひとつに対するこだわり。弊社の望むこと？リスニングを際立たせる仕上げの実現。意外性を期待されること。
